■Story
主人公・御神弓弦と妹の和琴は人がうらやむほど仲の良い兄妹だった。
この春から浪人生活を送ることになった弓弦は、予備校に通いながら今どきの若者の生活を楽しんでいた。
だがある日両親が事故で亡くなったと、突然の悲報がもたらされる。
祖父からの伝言に従い、二人は父親の生まれ故郷へと向かった。
小さい頃に幾度か訪れたことのある祖父の屋敷は、記憶していた以上に大きい洋館だった。メイドの雅、ささら、つづみが二人を迎える。
弓弦は病気で寝たきりの祖父と面会するが、自分が館の相続人だと驚くべき事実を聞かされる。しかも御神家の正当な跡取りとして、弓弦は屋敷にいるメイド達から花嫁を選ばなければならないという。
兄妹だから結婚できないと泣き伏す和琴。
だが雅は、和琴が望むなら花嫁候補になることが出来ると提案する。
普通なら許されないことも、この御神家では可能なのだと。
止める弓弦の言葉も聞き入れず、和琴はメイドとして屋敷に留まることを決心する。
そして……翌晩、弓弦の前にはメイド服のまま縛られた和琴と、肌もあらわな拘束具で身を包んだささらとつづみが差し出された。
花嫁を迎える条件とは……彼女達を身も心も隷従させるために、これから1か月の間「調教」するというものだったのだのだ!
こうして弓弦と和琴、メイド達の、淫靡で背徳に包まれた1か月が始まる。
うさんくさい庭師の男、閉ざされた植物園、
顔を見せない祖父と隠された家族の秘密。屋敷は謎に包まれていた。
そして、夜になると弓弦を悩ませる澄んだ笛のような物悲しい音。
その音を聞くと弓弦はなぜか激しい性衝動を抑えられなくなり、次第に調教へと没頭していく。
自分が壊れてしまう前に、和琴が壊れてしまう前に……
弓弦は屋敷の秘密を解き、逃げ出すことが出来るだろうか。
それとも屋敷に留まり、御神家の血を引くものとして…………
兄妹の運命はどうなるのか。